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コンテンツ系ベンチャーを考えるブログ

コンテンツ系のベンチャー企業経営者のみやんのブログです。

『ミリオンライブ!のイラストはなぜ売れる!? ~運営スタッフが語る、ミリオン流イラスト制作のイロハ~』覚え書きメモ

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『ミリオンライブ!のイラストはなぜ売れる!?

~運営スタッフが語る、ミリオン流イラスト制作のイロハ~』

講師:「ミリオンライブ!」から、運営Aさん、運営Cさん

C&R社さんで開催されたミリオンライブのデザイン塾に参加しました。
当日来れなかった方の参考になればと思い、覚え書きを共有します。

※録音をしている訳ではなく自分用のメモなので散文的になってしまいましたが
参考程度にどうぞ。(オフィシャルなレポに期待ですね……!)

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■キャラクターの魅力ってなに?

キャラクターのどこがいいのか、具体的に掴む。
どの要素をカードに込めるのか、初めにキャラの魅力を考えるのが大事。

ツンデレとか属性でキャラクターを考えないこと

キャラクターを深く考える。生い立ち、環境、性格を掘り下げる。
例えば、伊織だったらツンデレとか属性で安易に考えないこと。
そうすることで、どんなシチュエーションでも魅力的なものを作ることが出来る。

①キャラクター理解とは
見た目でも属性でもなく、「中身から性格を理解していること」。
その上で、「このキャラってこういうキャラだったんだ」という一面を出せる。
キャラを育てていく、命を吹き込む。

②絶対的にかっこいいか、可愛いか。
しかし、それを上回るのはキャラクターが心底ニコっとした笑顔だったりします

③上手いだろうとか、凄いだろう。ではなく 
このキャラのこういう表情、しぐさ、
「かわいくない?楽しくない?」という意識。

④それらしい”感じ”を出す

アイドルを1mで見ている感じ。
そこでアイドルをみて感じる気持ち。
可愛さの本質、実感のある動き。
テクニックで描くのではなく、
その場を想像してそこにいる気分を描く。

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■大量に魅力あるカードを作るための制作体制

ーアニメの制作ラインを元にしたカード作画体制ー

ミリオンライブのイラストは大きく下記の工程により作られている。
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1.ラフレイアウト(バンナム
2.第一作画(A1Pictures)
3.作監修正(A1Pictures)
4.クリンナップ(A1Pictures)
5.2値化された線画(A1Pictures)
6.べた塗り(A1Pictures)
7.アニメ会社の特効が入り納品(A1Pictures)
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アニメの制作工程でつくるから、
毎月コンスタントに60枚仕上げられる。
よくある「版権絵」の作り方ではとてもこの数は作れない。

■ラフレイアウトとは


①誰が(キャラクター)
キャラを理解していることが大事
②どこで(背景設定)
企画側の考えるある意味では荒唐無稽な設定を実際に落とし込む
ざっくりデザインを起こす
③どんな服を着て(衣装デザイン)
1.5人、衣装デザイン担当がいる。
1か月分(60枚)の衣装デザインを担当している。
④何をしているのか
⑤どういった感情か (表情)
⑥誰目線か(カメラはどこから撮っているか)

◯ポイント
表情、動き、エロさカッコよさ可愛さ、カードに適した画面構成
カメラ、楽しさ、背景。

以上がラフレイアウトの要素である。A1が作画するための設計図。
講師の運営Cさんは、これまでに1年で1500枚以上の
ラフレイアウトを監修されてきたそうです。

ラフレイアウトは3人がラフレイアウトを書いていて
1日1枚で1人月に20枚・合計訳60枚を作画。
ラフレイアウトが良いと確実にA1さんから上がる絵も良くなる。

コンセプトを表現するための設定である。
コンセプトさえできればカードは出来たも同然である。
なるべく具体的には書くけど、デザインの領域は残している。

絵の仕上がりイメージはもちろん大事、
でも、アイドルの可愛らしさがしっかり
込められていることが大前提。
アイドルの新しい一面を見たいのがプロデューサーさん。

作監修正(A1Pictures)

忙しい時でも作監さんが監修修正するから全体クオリティが担保される。

アニメ会社の特効

A1さんはスピードが早く、3時間くらいで特効処理してしまうそうです。

■感想

運営さんのお話が素晴らしく、運営さんのような方がいるから
ミリオンライブのイラストは愛が溢れる魅力的なものに仕上がっているのだなと感動しました。
キャラクターへの愛をもって、深く考えていくことで、絵は魅力的なものに仕上がる。
単純に作画が良いとか、それだけではなく、深くキャラクターがそれを取り巻くものを
考えることで人が魅力的に感じるイラストが生まれるのだと勉強になりました。